感動する日々に感謝
2008年3月 7日 00:04患者さんが引っ越してしまうって
とっても寂しいです
仕方が無いけれど・・・
先日、
ある患者さんが引っ越してしまうことになりました
６才の男の子と４才の男の子の兄弟なのですが
一度兄弟でいらして、
お兄ちゃんは最初こそ大変でしたが
段々仲良くしてくれて
今は楽しそうに来てくれている
でも
４才の弟さんは大の医者嫌い！
一度来てから、どうしても来れなかった
そんな弟君
引越しが決まり、お母様が心配して
何とか連れてきて
何とかして欲しいとのこと
困ったな
僕は滅多に押さえつけたり
無理やり治療することは無いのだけれど
この弟君の場合
食わず嫌いと同じで我侭で拒否してる所もある
そんな子は
一度やって見ると、大丈夫になったりするもので
引っ越してしまうのでどうしても
と言われ
仕方が無く治療することに
案の定
大暴れの・・・大泣きの・・・
子供を固定するネットや
口を空けさせておく開口器ってのもあるけれど
冷たい感じがするので好きじゃないんです
そこで、スタッフに協力してもらい
体は抑えてもらい
口は・・・僕の指をかみ放題！
痛いの何のって
治療が終わってグローブをとると
手が血まみれ！（苦笑）
まぁ、良くあることだし
腹も立たないけれど
これは、この子供に教えてあげる必要がある
人に痛みを与えることが
どういうことか、分かってもらえるチャンスだし！
そこで
治療後にちょっとお説教
・・・って思ったら
お母さんが怒る怒る！
お母さん、僕の手を見てビックリしてしまって
僕の出番が無くなってしまった（笑）
弟君は気の毒に
嫌々治療された挙句に
すごく怒られて
でも彼も頑固で
むくれて、結局僕に謝れずに
うつむいて帰っていきました
ちょっと残念だな
と、
痛い指を眺める私
じっと手を見る
さて、
しばらくして
僕が他の患者さんの治療をしていると
お兄ちゃんがやってきた
あれ？
○○君、どうしたの？
先生、
弟が先生に言いたいことがあるって
ほら、
と、弟を差し出す
お？
弟「 ご め ん な さ い ！」
と医院中に響き渡るでっかい声！（笑）
○○「先生、大丈夫？」
ああ、大丈夫だよ
○○「オレ、引っ越しても遊びに来るよ！」
ああ、いつでもおいでな！
そして、二人が去って行った後
再びお母様がいらして
「うちの子、ちゃんと謝れていたでしょうか？
先生、本当に申し訳ありません
あの後、家に帰ったら
父親にすごく怒られて
今すぐ、謝りに行って来い！
って言われて
お兄ちゃんが一緒に行ってあげるって
二人で出かけたのですが・・・」
ですって！
もう感動してしまって！！！
これって、凄い！
なんて良い兄なんだろう
なんて良い父親なんだろう
なんて良い母親なんだろう
弟君も良く頑張って謝りました
ああ
楽しいな！
最高だぜ！
みんな最高だ！
ありがとう
